Mexico City, Mexico

 Indianaに戻る前に、Mexico Cityに行った。空港からの電車から見える景色はどこまでも続くスラム街だった。対照的にビジネス地区や歴史地区、特にZocalo(セントラル広場)は美しく、観光客のための整備も進んでいた。
 ZocaloのNational Palace(大統領のオフィスもある)の壁画はメキシコの歴史を描いている。Israelさんというそこの優秀なガイドにこの壁画の説明をしてもらった。4世紀のマヤ文明、12世紀以降アステカ文明から、スペインに征服され、独立して現在に至るまでを驚くほど分かりやすく教えてもらった。
 この壁画の説明と、Israelの個人的な話からいかにメキシコ人が厳しい時代を生きてきたかを感じた。一般に強い愛国心があるようだが、アメリカ、そして西欧の先進国(経済を支配されてると考える点で)だけでなく、自国の政府にも憤りがあるようだ。そして、それでも「おれがアメリカに行けるような機会があれば、もうメキシコには帰らない」といったのには考えさせられるものがある。メキシコではこういう本音を聞きたかった。
 ここのホステルには多様な奴らが集まっていて(中には訳ありっぽい人もw)そいつらと少しでも話すのは楽しかった。やっぱ大都会には刺激が多くて面白いなぁ、と思った2日間。

 この旅行を簡単に総括してみることにします。スペイン語の勉強メインのため大した用意もせず軽いノリで行った旅だったが、それがびっくりするほどの山あり谷あり旅行に変容した。その中で汚いところと同時に人間の優しさや尊厳を垣間見て、2週間という短い間では当然消化しきれない、結果としては予期せぬ貴重な体験をさせてもらった。

 ふと思うことは、「自分探し」のために旅に出かける人は、ほとんどの場合はさらに「自分を見失」って帰国していくのだと最近は思います(笑)。(メキシコシティーユースホステルで出会ったほとんどの人は「自分探し」の旅の途中のようだった)。

 そしてさらに思うことは、「ヴァカンス」と呼ばれるようなリラックスして遊びたい気分であれば、多少金額がおおくなろうともCancunなどの有名な観光地に行くべきだ(自分の経験上)。

Zocalo(中央広場)

先住民のストリートパフォーマンス

壁画のあるNational Palace

ナショナルパレスの出口

Metropolitan大聖堂

独立を記念したモニュメント(?)

ストリートパフォーマー。車を通せんぼしてるわけではない

ビジネス地区のビル郡

夜のZocalo