なでしこJapan優勝!!

今日のW杯決勝は気合いを入れてユニフォームを着てバーで観戦。バーの中ではなんと(当たり前か)一緒に行った友達(トリニダードトバゴ)とおれ以外は全員アメリカ人で完全アウェーの雰囲気だった。
試合はというと、皆さんも知っている通り、開始からアメリカに押し込まれて、日本に全くポゼッションサッカーをさせてくれなかった。アメリカの強さに唖然としていたが前半の半分辺りから日本も調子をあげてきて、運も味方して前半を0-0で折り返す。


後半は互角に近い戦いだったが、アメリカのフィジカルの強さに加え技術やスピードに感心しきって、0-0にここまで日本が持ちこたえているのはむしろ期待通りの展開ではないか、などと思っているとスピードのあるフォワード(Wambach選手)に一点入れられる。バー内は大歓声に包まれて、俺たちだけが悔しがった。このまま終わるはずはないとおもってるとすぐに宮間選手(岡山湯郷)がゴールを決める。


延長戦前にトイレの列に並んでると、「いい試合だね」「このバーは適当に入った(人気のバーが満員だったので皆こっちに来た)のに意外といい」と言って談笑する。アメリカでサッカーはあまり熱狂的なファンがいないためフレンドリーな雰囲気が素晴らしい。


延長戦が始まると接戦を応援してきた疲れが出始め、皆だまりはじめた。だがすぐにアメリカのMorgan選手がフリーで完璧なヘディングを決めて、また、はじけんばかりの大歓声に包まれてしまう。それも勝利を確信したような余裕の歓声だ。延長後半、もうこのまま終わるかと思われたところに、澤選手のスーパーゴール!!前半はパスミスの目立った澤だから、また挽回するためになんかやってくれるだろうと思ったら、本当にやってくれた!


結果的に、PK戦のすえのなでしこJapanの優勝したが、信じられないほどいい試合だった。自分にとっても間違いなく今年最高の試合観戦であり、今年最高の瞬間だった。夢見させてもらいました。バーは最初のPKを海堀選手が片足で止めた時点で静まり返った。日本が優勝した瞬間は喜んだけどあまり大声を上げれないほど静かだった。


今回試合をみて、女子サッカーのレベルの高さにびびったし、フェアプレーでお互い対戦相手を敬うところが観ていて気持ちよかった。ああいう態度は外国にいる自分としてもすごく見習うべきところだよなぁ。日本優勝で肩身が狭くなったので早速帰ろうとすると、帰り際にトイレ待ってる時に話した若いカップルに日本語で「おめでとう」と言ってもらったのは気持ちよく、さすがだなぁと思った。「ありがとう!」「Good game!」と言ってバーを出た。本当にいい気分だ。



余談だが、ダラスにいる友達のC君は、アメリカが得点をする度に「USA USA USA」とわざわざむかつくメッセージを送ってくれたんだが、日本が優勝した瞬間に大人しくなってしまった。思い返せば2年前C君の家に遊びにいった時、ダラスでなでしこJapan対USAの親善試合が組まれていたが、豚インフルの影響で試合が中止になって見逃してしまったのだ。その時の借りを今回やっと返した(謎)。