アメリカのドラッグ文化

 
 今学期履修している神経解剖学の授業では、自分の所属する「Medical Neuroscienceプログラム」の学生以外にも、「心理学」専攻の人「医科学学科」修士課程の学生がいる。そのおかげで知り合いが増えて、そのクラスメートの中の一人が一緒にビリヤードをやろうと言い出して、ビリヤードを打ちにいった。

 場所は裏通りにある怪しげなヒッピー/パンク風のいい感じのバーだ。たばこの煙でうす暗い店内にはいくつもビリヤード台があった。$1で1ゲームと安く、何ゲームかやった。結果はというと、自分は初心者レベルなのに、ほとんどのゲームで勝った。それほど、このクラスメートのビリヤードの腕は普通だった。なんでビリヤードなんか誘ってきたんだろう?。謎だ...。

 その謎はすぐに解ける。帰り道、このクラスメートがきいてきた。「アメリカのドラッグ文化についてどう思う?」と。おれは何がききたいのか分からなかったので、「アメリカではドラッグをやる人がたくさんいて、誘われることもあったけど、断れば強制しようとせず、お互いの意見を尊重しているところが良いと思う。」と言った。そしてクラスメートはそれが求めていた答えではないという感じで、「大麻をすおうとおもってるんだけど、興味ある?」とストレートにきいてきた。

 やっぱり、そうきたか!(笑)。このクラスメートはビリヤードではなく大麻を吸う仲間を探していたのだ。ビリヤードに勝って満足していたおれは、ドラッグをやるつもりがないのでかるく遠慮して家に帰った。大学院では留学生がおおいのでそうでもないが、アメリカ育ちの学生ではこのクラスメートみたいな人が結構いる。