The Artist

いま話題のアカデミー作品賞を受賞した映画。

「3D」映画があたり前の時代に、「白黒」で「サイレント」の映画を撮ったというだけで意義のある作品だと思う。監督は当時の映画をかなり研究していたらしく、白黒・サイレント主流のときに使われていたと思われる手法が上手く分かりやすく使われていた。昔の映画へのリスペクトを感じてすごく気分が良いし、個人的に昔のサイレント映画にも興味がわきました。

そして思ったのが、作品のテーマである「サイレント(無声)対トーキー(有声)」映画というのは最近の脚本がいまいちなのに技術ばかりが進化している映画への警笛ではないかということ。少なくとも、そういう意味でアカデミー賞の審査員たちは3Dの「ヒューゴの不思議な発明」ではなく、この「The Artist」を作品賞に選んだと思う。