Pow wow

Bloomingtonで、原住民のちいさなお祭り(Pow wow)があった。アメリカ各地からいくつかの種族が集まって、それぞれの音楽と踊りを披露する、交流会のようなもの。


ソウルフルな音楽はすばらしく、大草原とその一面に広がる空を想起させた。伝統衣装でもなく、だらしない格好(私服)とのギャップがリアルで良い。長らしき人に音楽がおわったあと説明をしてもらった。この曲は先祖が、夜に集落の前でオオカミが吠えていたのを、いっしょに真似して歌って踊った時にできたらしい。楽譜もない音楽は代々、演奏する事で伝承されてきたという。歌詞はなく、メロディーも単調なのにそこに喜怒哀楽がつよく表現されている不思議な音楽だ。


これが別の場所で同じグループがやった同じ音楽。
delaware powwow copan oklahoma 2013 grand entry friday - YouTube


さいごに、印象にのこったことについて。それは、この原住民の人のまだ消えぬ白人への怒りだ。祖先が虐殺され、僻地に追いやられたこと、そして現在もその多くが電気も通っていない貧しい生活をしていることへの怒り。考えさせられるというか考えないといけないことだが、原住民から実際にこの言葉をきけたことは得難い貴重な体験だ。