ダウンタウンで募金


今日はIndianapolisのダウンタウンインディアナ日米協会(NPO)による震災の復興を支援するための募金活動をしました。その様子を書いてみます。

参加した経緯はこんな具合です。友人に大金を預かる予定があったので信頼できる募金先を探していたところ、どうやら日米協会が実績もあり信頼できそうだということが分かる。問い合わせにも、丁寧に応えてもらってここだと思った。さらに募金活動をするということなので参加させてもらうことになりました。(あとで分かったのですが、運営資金などは日米協会の自腹か企業のスポンサー持ちで、Indianaであつめた募金の100%が日本の団体にいく)。

Marion County | Indianapolis Star | indystar.com


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場所はダウンタウンのオフィス街の一角で、レストランなどが集まるCity Marketというところです。ランチタイム前の11時過ぎから始まりました。この募金活動には何人かIndianapolisで働く日本人やアメリカ人の人たちが参加しました。


自分は日本人の人(共通の友人もいていい人)と3人でCity Marketのたくさんある入り口の一つで、募金について書かれた箱をもってたってました。マニュアルなんてないので、とりあえず前を通る人たちに「募金やってます」的な言い方をしていた。やがて「Hi(やぁ)」や「Hello(こんにちは)」と普通に挨拶をするだけで皆立ち止まってくれるのでそうなった。数時間のあいだに、結果としては、信じられないくらいの数の人が募金をしてくれたり励ましの声をかけてくれました。


ビジネスマン、ビジネスウーマンのような人たちの多くは、
「幸運を祈る」
「絶対大丈夫だから」 
といってくれた。


ある人たちは話しかけてくれたかと思うと、
「大きいのしかないから食事しておつりをもってくるよ」
とわざわざ戻ってきてくれる。


貴重なスペースをとってるので、下手したら営業のじゃまになっておこってるかもと思っていると、レストランで働く人は休憩中に募金しにやってきてくれた。


明るく、行儀のよくなさそうな女子高生の集団は、いまはお金持ってないからといいながら小銭をたくさんくれた。その親切な気持ちが十分すぎるほどだった。


ほとんど関係ないと思っていた工事現場で仕事中の兄ちゃんがやってきて財布のなかにある現金をほとんどくれた。


涙をうかべながらやさしい励ましの言葉をもって募金をしてくれる人も何人もいた。


「きみたちはどこの団体だ?」「この募金はどこにいくんだ?」「募金の何%が実際に日本で使われるんだ?」
と厳しい口調できいてきたこわめの青年は最後に震えそうになるほどの大金を箱に入れて去っていった。


「Thanks for doing this(こういう募金活動をしてくれて(募金をする機会をもうけてくれて)ありがとう)」
と道行くアメリカ人たちに言われたことも、印象にのこった。


そして個人的に嬉しかった。自分のまわり(学校の人や友達)もかなりの人がこのニュースでひどく心をいため、何でもいいから支援したいという意思を示してくれていた。なので、まわりだけじゃなく「何でもいいからしたい」という人は多いんじゃないかと思っていた。


そして、遠い日本のことで、お金に余裕のない人もおおいはずなのに、おれたちに「われわれを代表して募金活動をしてくれてありがとう」、と感謝してくれるのだ。こんなにありがたいことはない。


やっていて気づいたのは、皆、募金する時に「トンットンットン」と募金箱に手で優しくたたく。ひとを応援したりする時に肩や背中をたたくあれだ。その場にいた人だけじゃなく、日本にむかって「幸運を祈る」「大丈夫だから」と励ましているのだと思う。

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